
「未経験からITエンジニアになりたい」と思ったとき、最初につまずくのが転職サイトと転職エージェントの選び方です。
検索すると「未経験 エンジニア やめとけ」「未経験 エンジニア いらない」「未経験 エンジニア 求人 怪しい」といった言葉が並びます。そもそも受かるのか、応募していい求人なのかが分からなくなりますよね。
先に結論から書きます。未経験からのIT転職は、いまも現実的に目指せます。ただし入口は開発職とは限りません。実際に受かっている人の多くはインフラ、テストエンジニア、ヘルプデスク、社内SE補助といった育成前提の職種から入っていて、そこを知らないまま開発求人だけに応募すると、スキル不足を理由に書類で落ち続けることになります。
だから求人数だけでサービスを選ばない方がいい。僕は次の4点で比べています。
- 未経験歓迎求人の中身(研修・配属先・最初の担当業務)
- 書類・面接対策をどこまで見てくれるか
- 研修や配属先を企業に確認してもらえるか
- 学習支援があるか
何から始めればいいか迷っているなら、未経験特化型を1社、総合型を1社。この2社を並べて、同じ「未経験歓迎」でも紹介される求人がどう違うかを見るところからで大丈夫です。
軸にするサービスは年代でも変わります。20代・第二新卒は未経験特化型から。30代未経験の方は応募できる求人が限られやすいため、これまでの職務経験をIT職種にどうつなげるかまで相談できるサービスを選んでください。
紹介する10社の内訳は、未経験特化型が4社、総合型が3社、IT・Web特化型が3社です。
未経験者におすすめのIT転職サイト・エージェント10選
未経験からITエンジニアを目指す方におすすめのIT転職サイト・エージェントをご紹介します。
登録先を1社に絞る必要はありません。求人を広く見るための総合型と、未経験者の選考対策に強い特化型を組み合わせると、紹介求人の偏りを確認しやすくなります。
まず10社の位置づけを一覧にしました。「未経験の受け入れ」の列が、あなたが今どこから始められるかの目安になります。
| サービス | タイプ | 未経験の受け入れ | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| はじめてのエンジニア | 未経験特化型 | 完全未経験から相談できる | 20代・第二新卒で、IT職種をまだ決めきれていない方 |
| ユニゾンキャリア | 未経験特化型 | 完全未経験から相談できる | 文系で、IT業界の仕組みから説明してほしい方 |
| ワークポート | 総合型 | 未経験歓迎求人を含めて紹介 | 求人の母数を広げたい方、地方でIT転職を考えている方 |
| リクルートエージェントIT | 総合型 | 前職経験とつなげる形で探す | 複数の職種を横並びで比較してから決めたい方 |
| マイナビ転職ITエージェント | IT・Web特化型 | 20代・第二新卒が中心 | 書類添削と面接対策まで見てもらいたい方 |
| レバテックキャリア | IT・Web特化型 | 学習実績や成果物が前提 | 独学やスクールの成果物を説明できる方 |
| dodaエンジニアIT | 総合型 | 未経験歓迎の条件で検索できる | 自分でも求人を探しながら比較したい方 |
| ウズカレIT | 未経験特化型 | 学習から支援してもらえる | まだ何も学習していない状態から始めたい方 |
| テックゲート転職 | 未経験特化型 | 完全未経験から相談できる | 開発かインフラか、職種選びから決めたい方 |
| Geekly(ギークリー) | IT・Web特化型 | 学習実績や近い業務経験が前提 | Web・ゲーム業界も含めて求人を見たい方 |
1:はじめてのエンジニア|20代・第二新卒の未経験IT転職に強い

口コミ:はじめてのエンジニア 評判を確認
おすすめ度:★★★・・
【公式サイト】https://hajien.jp/
『はじめてのエンジニア』は、株式会社ホールハートエージェントが運営する、未経験からITエンジニアを目指す方向けの転職支援サービスです。
20代・第二新卒の支援を中心にしており、学歴や文系・理系よりも人物面や意欲を見て採用する企業の求人を紹介している点が特徴です。
未経験者の場合、求人票だけでは研修内容や配属後の働き方が分かりにくいことがあります。はじめてのエンジニアでは、応募書類の添削や面接対策だけでなく、IT業界の説明から相談できるため、エンジニア職の入口をまだ決めきれていない方にも向いています。
一方で、経験者向けの高年収求人を幅広く見たい方には物足りない可能性があります。未経験からインフラエンジニア、テストエンジニア、テクニカルサポートなどの入口を探したい方におすすめです。
出典:公式サイト
2:ユニゾンキャリア|IT業界の基礎から相談できる転職エージェント

口コミ:ユニゾンキャリア 評判を確認
おすすめ度:★★★・・
公開求人数:5,000件以上(2026年8月31日現在)
【公式サイト】https://unison-career.jp/job-change/
『ユニゾンキャリア』は、IT・Web業界の転職に特化した転職エージェントです。
文系・未経験でも相談でき、IT業界の仕組みや職種の違いを一から説明してもらえます。オンラインや電話での相談にも対応しているため、在職中で面談時間を取りにくい方でも使いやすいです。
未経験者がIT転職で失敗しやすいのは、「開発エンジニアになりたい」と思って応募したのに、実際には運用監視やヘルプデスク中心の業務だった、というズレです。ユニゾンキャリアを使うなら、紹介された求人ごとに次の4点を確認しましょう。
- 入社後の職種
- 研修期間
- 配属先
- 最初に担当する業務
IT業界の基礎から説明してほしい方、初めて転職エージェントを使う20代の方におすすめです。
出典:公式サイト
3:ワークポート|求人の選択肢を広げたい未経験者におすすめ

口コミ:ワークポート 評判を確認
おすすめ度:★★★・・
公開求人数:138,223(2026年8月31日現在)
求人数増減:+203(先週比↑up)
【公式サイト】https://workport.co.jp/af_service01/
『ワークポート』は、IT・Web・ゲーム業界を含む幅広い職種の求人を扱う総合型の転職エージェントです。
全国47都道府県に拠点を展開しており、首都圏だけでなく地方でIT転職を考えている方も相談しやすいサービスです。ワークポートではキャリアアドバイザーを「転職コンシェルジュ」と呼び、求人紹介、応募書類の添削、面接対策、内定条件の交渉まで支援しています。
未経験からIT転職を目指す方にとっては、求人の母数を広げられる点がメリットです。特化型エージェントだけでは紹介数が少ない場合でも、ワークポートを併用すると、インフラ、社内SE、テクニカルサポート、IT営業など周辺職種も比較できます。
ただし、求人の幅が広い分、自分でも求人の中身を見極める必要があります。「未経験歓迎」と書かれていても、研修や配属後の業務内容は必ず確認してください。
出典:公式サイト
4:リクルートエージェントIT|求人を広く比較したい方におすすめ

口コミ:リクルートエージェント 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数:780,000(2026年8月31日現在)
求人数増減:±0(先週比→keep)
【公式サイト】https://www.r-agent.com/
『リクルートエージェント』は、幅広い業界・職種の求人を扱う大手転職エージェントです。
IT領域では、プログラマー、社内SE、インフラエンジニア、テクニカルサポート、組込み・制御エンジニアなど、職種の選択肢を広く確認できます。
未経験者が使うなら、最初から高年収の開発求人だけを狙うよりも、これまでの職務経験とつながりやすい求人を探す方が現実的です。営業経験がある方ならIT営業やカスタマーサクセス、事務経験がある方なら社内ヘルプデスクや情報システム補助から入る選択肢もあります。
ただし、担当者は経験者向けの求人も同じように扱っています。面談では「未経験から応募できる求人に絞ってほしい」と最初に伝えておかないと、条件に届かない求人が混ざります。未経験向けの選考対策までは特化型の方が手厚いので、併用する使い方が向いています。
求人を広く見たい方、複数の職種を比較してから応募先を決めたい方におすすめです。
出典:公式サイト
5:マイナビ転職ITエージェント|IT業界専門のアドバイザーに相談できる

口コミ:マイナビ転職 ITエージェント 評判を確認
おすすめ度:★★★・・
【公式サイト】https://mynavi-agent.jp/it/
『マイナビ転職ITエージェント』は、マイナビが運営するIT・Webエンジニア向けの転職エージェントです。
IT業界専門のキャリアアドバイザーが在籍しており、応募書類の添削や面接対策を受けられます。はじめての転職で何から進めればよいか分からない方も、転職活動の進め方から相談できます。
未経験の場合は、紹介される求人の幅が経験者より狭くなることがあります。登録時には「未経験から応募できる求人を見たい」「研修や配属先を確認したい」と伝えておきましょう。ここを言わずに待っていると、経験者向けの求人ばかり届くことになります。
20代、第二新卒、IT業界へのキャリアチェンジを考えている方で、書類や面接の準備まで見てもらいたい方におすすめです。
※マイナビのプロモーションを含みます
出典:公式サイト
6:レバテックキャリア|実務経験や学習実績をアピールしたい方向け

口コミ:レバテックキャリア 評判を確認
おすすめ度:★★★・・
公開求人数:54,318(2026年8月31日現在)
求人数増減:+175(先週比↑up)
【公式サイト】https://career.levtech.jp/
『レバテックキャリア』は、ITエンジニア・クリエイターに特化した転職エージェントです。
Web・アプリ開発、インフラ、データ、AI、プロダクトマネジメントなど幅広い領域の求人を扱っており、技術スタックや開発体制、評価制度など、エンジニアが確認したい情報をもとに求人を比較できます。
ただし、レバテックキャリアは経験者向けの求人が中心です。完全未経験の方が使うなら、選考で説明できる材料を用意してから相談する方がいい。具体的には次のようなものです。
- 独学やスクールで作った成果物
- GitHubのリポジトリ
- ポートフォリオサイト
- 技術ブログや学習記録
前職でITに近い業務経験がある方、実務未経験でも学習実績を示せる方、将来的に開発エンジニアとしてキャリアを伸ばしたい方におすすめです。
出典:公式サイト
7:dodaエンジニアIT|求人検索とエージェント相談を併用できる

『doda』は、転職サイトと転職エージェントの両方の機能を持つ大手転職サービスです。
dodaエンジニアITでは、IT・Webエンジニア向けの求人を検索でき、未経験歓迎、フルリモート、社内SE、インフラ、上流工程などの条件でも求人を比較できます。
未経験の方に僕がすすめている使い方は、まず求人検索で「職種未経験歓迎」「業種未経験歓迎」に絞り込んで、年収、勤務地、研修の有無、仕事内容の傾向をひととおり眺めて相場観をつくることです。そのうえでエージェントサービスを使う。相場が頭に入っていれば、紹介された求人が良いのか悪いのかを自分で判断できます。
ただし、求人検索は誰も間に入らない分、求人票の書き方を自分で読み解く必要があります。気になる求人が出てきたら、エージェント側に研修と配属先を確認してもらうのが安全です。
自分でも求人を探したい方、スカウトを受け取りながら応募先を比較したい方、リクルートやマイナビと併用して求人の幅を広げたい方におすすめです。
出典:公式サイト
8:ウズカレIT|学習と転職支援をまとめて進めたい方向け

『ウズカレIT』は、未経験からITエンジニアを目指す方向けの学習・就職支援サービスです。
学習から就職支援まで無料で提供しており、途中でやめた場合や紹介企業以外に入社した場合でも違約金が発生しないと案内されています。
面談時点で職種が決まっていなくても相談でき、適性を見ながらIT職種を提案してもらえる点が特徴です。インフラ、開発、組込みなど、まず基礎学習から始めたい方に向いています。
ただし、無料で学べる仕組みは提携企業への紹介を前提にしたサービスです。紹介求人の職種、勤務地、給与、研修後の配属先は必ず確認してください。
出典:公式サイト
9:テックゲート転職|未経験からIT職種を具体化したい方におすすめ

『テックゲート転職』は、IT企業の株式会社セルバが運営する転職エージェントです。
未経験からIT業界を目指すとき、最初に悩むのは「開発に進むべきか」「インフラから入るべきか」「サポート職から経験を積むべきか」という職種選びです。テックゲート転職はIT企業が運営しているため、職種の違いや現場で求められるスキルを踏まえて相談しやすい点が特徴です。
プログラミングを学んでWeb開発を目指したい方、インフラやサポート職も含めて現実的な入口を探したい方に向いています。
紹介求人の範囲はタイミングによって変わります。登録後は「未経験で応募できる職種」「研修内容」「最初の配属先」を確認してください。
出典:公式サイト
10:Geekly(ギークリー)|IT・Web・ゲーム業界の求人を見たい方向け

口コミ:Geekly(ギークリー) 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数:36,603(2026年8月31日現在)
求人数増減:+105(先週比↑up)
【公式サイト】https://www.geekly.co.jp/
『ギークリー』は、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。
求人紹介、選考対策、企業との調整、条件交渉まで一貫して支援してくれます。IT・Web・ゲーム業界の求人を幅広く扱っているため、業界内で職種を比較したい方に向いています。
一方で、未経験から異業種・異職種に挑戦する場合は、入社後のキャッチアップがかなり必要になります。公式サイトでも、未経験の場合は自己研鑽の有無や面接での動機が見られると案内されています。
完全未経験で何も学習していない方よりも、独学やスクールで成果物を作っている方、ITに近い業務経験がある方、Web・ゲーム業界も含めて求人を見たい方におすすめです。
出典:公式サイト
未経験者向けIT転職サイトの選び方
未経験からITエンジニアを目指すとき、知名度だけで転職サイトを選ぶと、経験者向け求人ばかりで応募先が見つからないことがあります。
僕が未経験の方に必ず確認してもらうのは、次の3点です。
1. 未経験歓迎求人の中身
「未経験歓迎」と書かれていても、企業が本当に育成する前提なのか、経験が浅い人までを未経験としているのかは求人によって違います。
確認したいのは、研修期間、研修内容、配属先、最初に担当する業務、独り立ちまでの流れです。求人票にこの情報が少ない場合は、担当者に聞いてください。
特に、開発エンジニアを希望している方は、入社後すぐに開発に入れるのか、まずはテスト、運用監視、ヘルプデスクから始まるのかを確認しておきましょう。
2. 書類・面接対策の具体性
未経験者は、職務経歴書にエンジニア実務を書けません。前職での経験、学習内容、成果物、志望理由をどうつなげるかが選考の分かれ目になります。
書類添削だけでなく、面接で「なぜITなのか」「なぜこの職種なのか」「入社後にどう学ぶのか」まで対策してくれるサービスを選びましょう。
ポートフォリオやGitHubを用意している方は、内容の見せ方まで相談できるエージェントの方が使いやすいです。
3. 研修・配属・評価制度を確認できるか
未経験IT転職では、内定を取ることよりも入社後に続けられる環境かどうかを見てください。
研修の有無だけでなく、次の項目まで聞いておくと、入社後のズレを防ぎやすくなります。
- 研修後の配属先
- メンター制度の有無
- 評価制度と昇給の条件
- 平均残業時間
- 案件の決まり方と異動の可否
「研修あり」とだけ書かれている求人は、研修の期間と内容を必ず確認しましょう。動画視聴だけなのか、実務に近い課題まであるのかで、入社後の立ち上がり方が変わります。
【年代別】20代・20代後半・30代で軸にするIT転職サイトは変わる
同じ未経験でも、主軸に置くサービスは年代で変わります。求人票に年齢の条件が書かれていることはほとんどありませんが、未経験採用でどこまでポテンシャルを見てもらえるか、前職の経験をどれだけ説明させられるかは、20代前半と30代でかなり違います。
年代が上がっても、研修内容と最初の配属先を聞く手順は同じ。変わるのは、どのサービスを主軸にして、どの職種まで候補に入れるかです。
20代前半・第二新卒|未経験特化型を主軸にする
20代前半と第二新卒は、未経験特化型が主軸です。
はじめてのエンジニアやユニゾンキャリアのように、学歴や前職よりも意欲を見る企業の求人が集まりやすく、書類と面接の対策も未経験を前提に受けられます。まだ学習を始めていない段階なら、ウズカレITのように学習から見てもらえるサービスも候補です。
気をつけたいのは、選べる求人が多いぶん、研修の中身を確認しないまま内定を受けてしまうことです。「未経験歓迎」の看板は同じでも、研修を終えたら開発チームに配属される会社もあれば、運用監視の現場に入ったまま何年も開発に近づけない会社もあります。ここは看板ではなく中身を見てください。IT以外の選択肢も並べて考えたい方は、第二新卒におすすめの転職サイトもあわせてどうぞ。
20代後半|特化型で対策しつつ、前職を活かせる求人も並べる
20代後半は、ポテンシャルと職務経験の両方を見られる年代です。
特化型で選考対策を受けながら、ワークポートやdodaで前職の経験が活かせる求人も並べて確認してください。IT営業やカスタマーサクセスのように、前職の延長で入れる職種も候補に入ります。
営業から社内SE、事務から情報システム補助、サポート業務からテクニカルサポート。この「つなげ方」を面接で自分の言葉として説明できるかどうかで、同じ未経験・同じ年齢でも書類と一次面接の通過率はかなり変わってきます。前職の経験がどの職種と相性がいいかは、特化型の担当者に聞いてしまうのが早いと思います。
30代未経験|職種の幅を広げて前職経験とつなげる
30代未経験は、応募できる求人が20代より絞られます。ここは正直に書きます。開発職だけを狙うと、書類段階で止まることが多いです。
現実的なのは、インフラ、社内SE、ヘルプデスク、IT営業まで含めて、これまでの職務経験とつながる求人を探すこと。求人母数の大きいワークポートやリクルートエージェントの方が、つなげ先が見つかりやすいです。
30代の方が面談で必ず伝えた方がいいのは、次の3点です。
- 前職で何を任され、どんな成果を出したか
- IT職種のどこにその経験が使えると思っているか
- いま何を学習していて、入社後にどう続けるか
年収は一度下がる可能性があります。そのうえで、昇給の条件と評価制度、そして何年くらいで前職の水準に戻せる見込みがあるのかまで面談で聞いておくと、転職するかどうかを家族と話し合うときの材料にもなります。ここは遠慮せず聞いていいところです。
IT以外の求人も含めて年代別に見比べたい方は、20代におすすめの転職サイトや30代におすすめの転職サイトも参考にしてください。
未経験者がIT転職サイトを使うメリット
未経験者がIT転職サイトやエージェントを使うメリットは、応募できる求人を探すだけではありません。求人票だけでは見えにくい研修、配属、選考対策まで確認できる点にあります。
1. 未経験者向けの求人を探しやすい
一般的なITエンジニア求人は、実務経験者向けのものが多いです。未経験者がすべての求人を自力で確認すると、応募条件に合わない求人を見る時間が増えてしまいます。
未経験者向けの転職サイトやエージェントを使うと、育成枠、ポテンシャル採用、第二新卒向け、職種未経験歓迎の求人を探しやすくなります。
ただし、未経験歓迎求人の質には差があります。求人数だけでなく、入社後の教育体制まで確認してください。
2. 書類と面接で前職経験を活かしやすい
未経験者は、エンジニア経験がない代わりに、前職での業務経験をどう活かすかを伝える必要があります。
例えば、営業経験なら顧客折衝や要件整理、事務経験なら正確な処理や業務改善、接客経験なら相手の意図をくみ取る力をアピールできます。
転職エージェントを使うと、これまでの経験をIT職種の志望理由や自己PRに変換しやすくなります。特に職務経歴書を書いたことがない方は、添削を受ける価値があります。
3. 研修や配属先の情報を確認しやすい
未経験からIT転職する方にとって、入社後の環境はかなり大きな判断材料です。
研修があるのか、メンターがいるのか、最初にどの案件へ入るのか、開発に進めるまでの道筋があるのかは、求人票だけでは分からないことがあります。
エージェント経由であれば、企業側に確認してもらえる場合があります。気になる求人があれば、応募前に「入社後3カ月で担当する業務」を聞いてみてください。
未経験者がIT転職サイトを使うデメリットと注意点
IT転職サイトやエージェントは便利ですが、登録すれば必ず良い求人に出会えるわけではありません。未経験者は、紹介される求人の偏りと、求人票の言葉の受け取り方に気をつけてください。
1. 求人の選択肢が限られることがある
未経験者向け求人は、経験者向け求人よりも数が限られます。勤務地、年収、職種、リモート可否まで条件を絞ると、応募できる求人が少なくなることもあります。
最初から条件を絞りすぎない方がいいです。開発だけでなく、インフラ、QA、テクニカルサポート、社内ヘルプデスクまで含めて求人を見ておくと、応募できる件数がまるで違ってきます。
2. 「未経験OK」の意味は求人によって違う
「未経験OK」と書かれていても、企業が想定している人物像はさまざまです。本当にIT経験がない人を育てる求人もあれば、プログラミング学習済みの人、ITサポート経験がある人、職種経験はないが業界経験がある人を前提にしている求人もあります。
応募前に「完全未経験でも対象か」「入社前に必要な学習はあるか」「研修後の配属はどこか」を確認してください。ここを聞くだけで、応募先の絞り込みがかなり進みます。
3. 初年度の年収は低めに出やすい
未経験採用では、企業が育成コストを見込んで年収を設定するため、初年度の提示年収が低めになることがあります。
年収だけで判断せず、次の項目を確認してください。
- 月給の内訳と固定残業代の有無
- 賞与と昇給の時期
- 評価制度と資格手当
- 研修期間中の給与
- 研修後に給与改定があるか
求人票の年収レンジに幅がある場合は、未経験入社でどの金額になる可能性が高いのかを担当者に確認してください。特にスクール連携型や研修付き求人では、入社後の給与推移まで聞いておくのをおすすめします。
4. 希望職種にすぐ配属されない場合がある
未経験者向け求人では、最初から希望の開発業務に配属されるとは限りません。
まずは運用監視、テスト、ヘルプデスク、保守業務から始まり、経験を積んでから開発へ移るケースもあります。この流れ自体が悪いわけではありませんが、入社前に説明がないとミスマッチになります。
応募前に「最初の配属先」「開発に移れる条件」「異動の実績」「案件変更の相談先」を確認しておきましょう。
5. スカウトは内容を見て返信する
IT転職サイトに登録すると、スカウトが届くことがあります。ただし、すべてのスカウトがあなたの経歴を細かく読んで送られているとは限りません。
返信する前に、「どの経験に関心を持ったのか」「どの職種で採用したいのか」「入社後の業務内容は何か」「研修や配属先はどう決まるのか」を確認しましょう。
職種名や給与だけが目立ち、仕事内容が曖昧なスカウトは慎重に見てください。
未経験エンジニアはやめとけと言われる理由
未経験エンジニアはやめとけと言われるのは、エンジニア職そのものが悪いからではありません。求人の見極めや入社後の学習が必要な仕事なのに、そこを知らないまま転職するとミスマッチが起きやすいからです。
1. エンジニアの仕事には向き不向きがある
エンジニアの仕事は、分からないことを調べながら進める場面が多いです。エラーの原因を探したり、仕様を確認したり、地道な修正を続けたりする時間もあります。
新しいことを学ぶのが苦ではない方、細かい違いに気づける方、分からないことをそのままにしない方には合う可能性があります。
反対に、学習を続けるのが苦手な方、指示された作業だけをしたい方、エラー対応に強いストレスを感じる方は、職種選びを慎重に進めてください。
2. 労働環境は会社や案件で差がある
エンジニアの働き方は、会社や案件によって差があります。
納期前に忙しくなる職場もあれば、運用監視で夜勤がある職場、客先常駐で勤務先が変わる職場もあります。リモート勤務やフレックス制度がある求人でも、未経験入社直後は出社が必要なケースがあります。
求人を見るときは、平均残業時間、夜勤の有無、客先常駐の有無、案件の決まり方、リモート勤務の条件を確認してください。
3. 怪しい求人が混ざることがある
未経験歓迎求人の中には、仕事内容が曖昧なものもあります。
例えば、求人票ではエンジニアと書かれていても、実際には家電量販店での販売、コールセンター、事務作業が中心というケースがあります。もちろん、サポート職からIT業界に入る道もありますが、本人が納得して選ぶことが前提です。
「誰でも高年収」「研修だけで即エンジニア」「未経験からすぐフルリモート」など、条件が良すぎる求人は慎重に確認しましょう。
未経験からIT転職を進める4つの手順
未経験からIT転職を進めるなら、いきなり応募数を増やすよりも、職種選びと応募準備を先に整えた方がいいです。順番はこの4つ。
手順1. 職種と働き方の希望を整理する
「ITエンジニア」といっても、仕事内容は職種によって大きく違います。ここを決めないまま登録すると、紹介された求人が良いのか悪いのか判断できません。
未経験から挑戦しやすい職種は、インフラエンジニア、テストエンジニア、QA、ヘルプデスク、テクニカルサポート、社内SE補助などです。開発エンジニアを目指すなら、事前学習や成果物の準備がより求められます。
あわせて、勤務地、年収、リモート勤務、夜勤の可否、客先常駐の可否も決めておきましょう。すべてを満たす求人は少ないので、譲れない条件を2つから3つに絞るのが大事。IT以外も含めて職種から考えたい方は、20代の転職におすすめの職種ランキングも参考になります。
手順2. 学習を成果物に変える
未経験からエンジニアに転職する場合、独学やスクールで学んだだけでは評価されにくいです。
採用担当者が確認できる成果物を用意しましょう。GitHub、簡単なWebアプリ、ポートフォリオサイト、技術ブログ、設計メモ、学習記録などです。インフラ職を目指すなら、資格学習やネットワーク・サーバーの基礎理解、学習記録も材料になります。
難しいものを作る必要はありません。「何を作り、どこで詰まり、どう直したか」を説明できるかどうか。面接では、この説明が学習意欲の根拠になります。
手順3. 未経験特化型と総合型を1社ずつ登録する
未経験IT転職では、1社だけに頼ると紹介求人が偏ります。これはかなり起きます。
総合型エージェントで求人母数を確認し、未経験特化型エージェントで書類・面接対策を受ける組み合わせがおすすめです。求人を自分で探したい方はdodaやリクルートエージェント、業界説明や選考対策を受けたい方は、はじめてのエンジニア、ユニゾンキャリア、ウズカレITあたりから選んでください。
登録後は、担当者に「未経験で応募できる求人だけを見たい」「研修と配属先を確認したい」と最初に伝えておくと、紹介求人のズレを減らせます。併用すると、同じ「未経験歓迎」でも求人の中身が違うことに気づけます。
手順4. 応募書類を整えて、面接で入社後を確認する
応募前に、履歴書と職務経歴書を整えます。未経験者は、前職の経験をIT職種にどう活かせるかを具体的に書いてください。不安があれば、転職エージェントに添削を依頼しましょう。
求人に応募するときは、職種名だけで判断しないこと。面接では、入社後の研修、最初の配属先、担当業務、評価制度、残業時間、夜勤の有無、キャリアパスを確認しましょう。
未経験者の面接では、完璧なスキルよりも、なぜITを選ぶのか、どの職種で成長したいのか、入社後にどう学ぶのかを見られます。学習内容や成果物を、自分の言葉で説明できるように準備してください。
未経験向けIT転職サイトに関するよくある質問
未経験向けIT転職サイトに関するよくある質問をまとめておきます。
Q:IT業界未経験で転職するのは難しいですか?
A:開発職に絞ると難しくなりますが、職種の幅を広げれば現実的に目指せます。
難しく感じる原因の多くは、求人の選び方にあります。実務経験を必須にしている開発求人ばかり受けていれば、書類で止まるのは当然です。インフラ、テスト、ヘルプデスク、社内SE補助のように育成を前提にしている職種から入って現場での経験を1年、2年と積んでから開発へ移る人はいますし、その道を最初から想定して入口を選ぶ方が結果的に近道になることもあります。
年齢が上がるほど、前職経験とのつなげ方を説明できるかが問われます。20代なら意欲と学習実績、30代なら前職の実績とIT職種の接点。ここを整理してから応募するかどうかで、通過率はかなり変わります。
Q:未経験でも挑戦できるITエンジニアの職種はなんですか?
A:未経験から挑戦しやすい職種は、インフラエンジニア、テストエンジニア、QA、ヘルプデスク、テクニカルサポート、社内SE補助などです。
開発エンジニアも未経験から挑戦できますが、プログラミング学習や成果物の準備が求められやすいです。求人の数や入りやすさで選ぶならインフラやサポート系、ものづくりを重視するなら開発を検討するとよいでしょう。
Q:未経験でもIT転職エージェントに登録できますか?
A:登録できます。未経験者向けにキャリア相談、業界説明、書類添削、面接対策を行っている転職エージェントもあります。
ただし、紹介求人の幅は年齢、地域、学習状況、希望職種によって変わります。1社だけで判断せず、複数のサービスで求人の傾向を比べてください。
Q:未経験でもエンジニアに転職できますか?
A:可能です。ただし、年齢、職種、地域、学習量、成果物、前職経験によって難易度は変わります。
20代や第二新卒はポテンシャル採用の求人を見つけやすい一方、30代未経験は前職経験をどう活かすかが見られます。営業、事務、接客、製造、保守などの経験を、IT職種で求められる力に置き換えて説明できるようにしましょう。
Q:未経験IT転職は何歳まで可能ですか?
A:明確な年齢制限があるわけではありません。ただし、未経験採用では20代や第二新卒向けの求人が多く、年齢が上がるほど職種選びと経験のつなげ方が問われます。
30代未経験の方は、開発職だけに絞るよりも、インフラ、社内SE補助、ヘルプデスク、IT営業、カスタマーサクセスなども含めて検討してください。前職での業界知識や顧客対応経験を活かせる求人を探すと、選考で説明しやすくなります。
Q:IT系の転職サイトはどこがいいですか?
A:未経験者は、目的に合わせて使い分けるのがおすすめです。
求人を広く見たい方はリクルートエージェント、doda、ワークポートを確認してください。業界説明や未経験向けの選考対策を受けたい方は、はじめてのエンジニア、ユニゾンキャリア、ウズカレITなどが候補になります。
経験者向け求人も見たい方や、学習成果をアピールできる方は、レバテックキャリアやギークリーも検討してよいでしょう。経験者向けを含めてIT特化のサービスを一覧で比べたい方は、IT転職サイトおすすめランキングも見てみてください。
まとめ
未経験からITエンジニアへの転職は、簡単ではありません。それでも、目指す職種をひとつに絞り込んで、学習した内容を採用担当者が確認できる成果物の形に変え、研修と最初の配属先まで確かめたうえで応募すれば、現実的に届く距離にあります。ここは断言します。
まずは未経験者向けの転職エージェントで業界や職種の説明を受け、あわせて総合型転職サイトで求人の幅を確認してください。
求人を見るときは、職種名や年収だけでなく、研修、配属先、最初の業務、評価制度まで確認しましょう。ここを見ずに応募すると、入社後に「思っていた仕事と違う」と感じやすくなります。
まずは未経験特化型と総合型を1社ずつ登録して、紹介された求人の中身を並べて比べてみてください。応募できる求人と、自分に足りない準備の両方が見えてきます。
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起業家・著述家(Wikipedia)。実名は戸塚俊介。広告・人材・IT業界など8社へ転職。副業でmoto株式会社を起業し、上場企業へM&A。現在はHIRED株式会社(有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-313037)代表取締役。著書:『転職と副業のかけ算』(扶桑社)、『WORK』(日経BP)

