転職エージェントのデメリット8つ|避け方と使わない方がいい人を解説

転職エージェントのデメリットと注意点

転職エージェントのデメリットは、大きく8つあります。

  1. 希望と違う求人が届く
  2. 担当者によって提案の質が変わる
  3. 内定の出やすさを優先した提案になる
  4. 求人を自分で探せず、応募まで数日かかる
  5. 自分のペースで進めにくい
  6. 支援が途中で止まる
  7. 地方や専門職では紹介が少ない
  8. 企業側に採用コストがかかる

ただ、このほとんどは登録前と初回面談で小さくできます。逆に言うと、受け身で登録して求人を待つだけの使い方が、いちばんデメリットを大きくします。

転職エージェントのデメリット8つと、その回避策

転職エージェントのデメリットは、サービスそのものよりも「担当者の提案をそのまま受け入れてしまうこと」で大きくなります。まず全体像を置きます。8つそれぞれについて、なぜそれが起きるのかという理由と、登録前や初回面談の段階で先に打てる手を、この順番でまとめました。

デメリット なぜ起きるのか 先に打てる手
希望と違う求人が届く 内定が出やすい求人から先に紹介されることがある 紹介のたびに「なぜこの求人なのか」を聞く
担当者で提案の質が変わる 担当者ごとに業界知識と経験に差がある 説明できない担当者なら変更を申し出る
内定の出やすさを優先した提案 採用が決まって初めて手数料が発生する仕組み 年収以外の判断軸(仕事内容・評価制度)を先に決める
応募まで数日かかる 推薦と企業側の受付を担当者が挟むため 締切がある求人は応募希望日を先に伝える
自分のペースで進めにくい 日程調整と回答期限が担当者側で動く 面談で連絡頻度と応募ペースを宣言する
支援が途中で止まる 支援期間の目安、または紹介できる求人の在庫切れ 面談で支援期間と延長の可否を確認する
地方・専門職で紹介が少ない 企業が費用を払って依頼した求人しか扱えない 地域特化型・企業HP・ハローワークを併用する
企業側に採用コストがかかる 採用時に企業が紹介手数料を負担する 応募ルートを企業ごとに先に決めておく

1.希望と違う求人を紹介されることがある

転職エージェントでは、希望条件に近い求人だけでなく、内定が出る可能性が高い求人を紹介されることがあります。早く転職したい方には候補が増える利点もありますが、キャリアの方向性とずれた求人まで応募すると、入社後に後悔する原因になります。

例えば営業経験4年の方に対して、経験を深められる求人ではなく「営業経験があれば応募できる求人」ばかり届く場合は、担当者があなたの次のキャリアまで見ていない可能性があります。紹介された求人には、応募前に「なぜこの求人なのか」「入社後にどんな経験を積めるのか」を担当者に確認してください。

良い転職エージェントは、求人票を送るだけでなく、企業側に推薦理由を伝えたり、募集背景を確認したり、必要に応じてカジュアル面談を提案したりします。エージェント側がどう動いているかは『【転職エージェント裏事情】転職のプロが教えるキャリアアドバイザーの本音』も参考にしてください。

2.担当者の経験や相性で提案の質が変わる

転職エージェントは、担当者によって業界知識や提案力に差があります。大手でも、登録した時期や希望職種によっては、その業界の経験が浅い担当者が面談から求人紹介、日程調整までを一人で受け持つことがあります。運によるところが残るのは事実です。

僕自身も、転職活動中にまったく興味のないグループ子会社を紹介されたことがありました。希望業界や職種を伝えているのに、求人の理由を説明できない担当者であれば、担当変更を申し出てください。担当変更は失礼ではありません。自分の転職を任せられるかを見極めるための手続きです。

面談では、担当者が「なぜその求人を紹介するのか」「応募先で何を評価されそうか」「選考で弱点になりそうな点は何か」まで説明できるかを見ておきましょう。

3.内定の出やすさや年収を優先した提案を受けることがある

転職エージェントは、採用企業から紹介手数料を受け取る成功報酬型のサービスが一般的なので、すべての担当者がそうではありませんが、年収が高い求人や内定が出やすい求人を強く勧めるケースもあります。

内定が複数出たときに、提示年収が高い企業だけを強く勧められた場合は、仕事内容、評価制度、上司になる人、配属先、残業時間、退職者の傾向まで確認してください。年収が上がっても、経験したい仕事から離れるなら、その転職が次のキャリアにつながらないこともあります。

エージェントの意見は参考になります。ただ、最終判断は自分で行います。迷うときは、応募先ごとに次の3点を書き出して比べてください。

  • 入社後に得られる経験
  • いま持っていて失う条件
  • 次の転職で説明できる実績

4.求人を自分で探せず、応募までに数日かかる

担当者が求人を選び、あなたが応募の意思を返し、担当者が企業へ推薦を出す。この往復が必ず挟まるので、求人を見つけたその日のうちに自分で応募ボタンを押す、という進め方はエージェント経由ではできず、応募までに数日かかることがあります。

締切が近い求人や、人気企業の枠が埋まりやすい時期には、この数日が効いてきます。急いでいるなら「この求人は今週中に応募したい」と日付で伝えてください。担当者側の優先順位が変わります。

あわせて、エージェント経由で見られる求人は担当者が選んだ範囲に限られます。相場を自分の目で確かめたい方は、転職サイトを併用して、同じ職種・同じ年収帯の求人がどれくらい出ているかを見ておくと、届いた求人を判断しやすくなります。

5.自分のペースで転職活動を進めにくい

転職エージェントに登録すると、求人紹介、応募意思の確認、面接日程の調整、内定後の回答期限などで連絡が増えます。担当者が選考の流れを組んでくれる反面、自分のペースで求人を見たい方には負担になることがあります。

特に、まだ転職するか決めていない方が「早く応募しましょう」と急かされると、判断が追いつかないまま選考に進んでしまいます。面談時に「情報収集の段階です」「応募は月に何社までにしたいです」「連絡は平日夜にしてほしい」など、進め方を先に伝えてください。

それでも押し切られる感覚が残るなら、担当者を変えるか、サービスを変える判断でかまいません。対処の順番は『転職エージェントがむかつく場合の対処法』でも解説しています。

6.支援が途中で止まることがある

転職エージェントの中には、初回面談からの支援期間に目安を置いているサービスがあり、その期間を過ぎたり、紹介できる求人が尽きたりすると、連絡が来なくなることがあります。

ここで多いのが「見捨てられた」と受け取ってしまうケースです。実際に起きているのは、次のどれかであることがほとんどで、あなたの評価が下がったという話ではありません。

  • 希望条件に合う求人の在庫が切れている
  • 経歴が募集要件と合っていない
  • こちらの返信が途切れて優先度が下がった

落ち込む前に、担当者へ「いま紹介できる求人はありますか」「条件をどこまで広げれば候補が増えますか」と直接聞いてください。返事は返ってきます。面談の時点で「支援期間の目安はありますか」「延長はできますか」を確認しておくと、途中で連絡が止まったときに慌てずに済みます。詳しくは『転職エージェントに見捨てられる理由と対処法』も参考にしてください。

7.地方や専門職では紹介できる求人が少ないことがある

転職エージェントが扱う求人は、企業が採用コストを払って依頼したものなので、募集が都市部に集中する職種では、地方で働きたい方に紹介できる求人が数件で止まることがあります。

これはあなたの経歴の評価が低いという話ではなく、その地域とその職種の求人が、エージェント経由では出てきにくいというだけの話です。紹介が少ないと感じたら、勤務地の範囲、職種、雇用形態のどれを広げれば候補が増えるかを担当者に聞き、あわせて地域特化型のエージェントや、企業の採用ページ、ハローワークも見てください。

8.利用者は無料でも、企業側には採用コストがかかる

多くの転職エージェントは、採用が決まったときに採用企業から手数料を受け取る成功報酬型で運営されています。利用者は無料。その代わり、企業側には求人広告とは別の採用コストが発生します。金額は契約によって変わりますが、理論年収の3割前後を目安に設定されることが多く、年収600万円の採用なら企業は180万円前後を別に払う計算になります。

この構造を知っておくと、選考で起きることの見え方が変わります。企業は「その金額を払ってでも採りたい人」を探しているので、エージェント経由の応募には自己応募より高い期待がかかることがあります。逆に、推薦文や面接前の情報共有という後押しを受けられるのもエージェント経由の応募です。

同じ企業に応募するときは、自己応募、転職サイト、転職エージェント経由のどれで行くかを先に決めてください。志望企業が固まっていて、企業HPから直接応募できるなら、自己応募の方が話が早いこともあります。「無料だから登録しておけば損はない」で始めるより、求人探し、選考対策、条件交渉のどこを任せたいかで決める方が失敗しません。費用の仕組みは『転職エージェントの費用は誰が払う?』で詳しく説明しています。

「やめとけ」「二度と使わない」と言われる理由の読み方

転職エージェントを調べると、知恵袋やSNSで「やめとけ」「二度と使わない」という声が目に入ります。読むときは、担当者個人の話なのか、サービスの仕組みの話なのかで分けてください。ここを混ぜると、判断材料になりません。

担当者個人の問題か、仕組みの問題かで分ける

「連絡が雑だった」「希望を聞いてもらえなかった」「経歴を盛るよう言われた」は、担当者個人の問題です。同じ会社の別の担当者に代われば起きないことなので、担当変更を申し出るか、別のエージェントへ切り替えれば解決する見込みがあります。

一方で「求人が成功報酬で成り立っている」「非公開求人は自分では探せない」は、仕組みの話です。担当者を変えても変わりません。仕組みの側に不満があるなら、エージェントを使わない転職方法に切り替えた方が早いです。

口コミを見るときは、書き手がどの段階で何をされたのかまで書いてあるものを優先してください。「ひどい」だけの一行は、あなたの状況に当てはまるかどうかを判断できません。

担当者にも売上の目標がある、という前提を持っておく

強い言葉が並ぶ理由の多くは、この一点に集まります。転職エージェントは採用が決まって初めて売上が立つ仕組みで、担当者一人ひとりにも決定数や売上の目標があり、限られた時間をどの求職者にどれだけ使うかを毎日選んでいます。だから、決まりやすい人と決まりやすい求人に時間が寄る。悪意というより、そういう構造です。

この前提を持っていると、受け取り方が変わります。応募を勧められたときは「決まりやすいから勧めているのか、僕の経験が伸びるから勧めているのか」を一度聞けばいいだけです。答えられる担当者なら任せられます。答えられないなら、その判断は自分で持っておく。

「本音を聞き出す」ような難しいことをする必要はありません。理由を聞く。それだけで、紹介の質は目に見えて変わります。

初回面談で見えてくる、任せない方がいい担当者

「ダメな担当者の特徴は何か」とよく聞かれます。見るのは人柄の相性ではありません。初回面談の受け答えです。次のどれかが出たら、担当変更か別サービスへの切り替えを考えてください。

  • 紹介する求人の理由を説明できない、または毎回同じ説明をする
  • 伝えた条件と違う求人が、指摘したあとも続けて届く
  • その場で応募の返事を求める、回答期限を実際より短く伝える
  • 質問への回答が「確認して折り返します」のまま返ってこない
  • 経歴書に、事実と違う書き方をすすめてくる

最後の1つだけは重さが違います。担当変更で済ませず、そのサービスごと離れてください。経験を実際より大きく見せる書き方をすすめられて従った場合、入社後にそれが分かったときに責任を負うのはあなたで、内定取り消しや解雇の理由にもなり得るからです。

登録前に実績を数字で確認する方法

口コミの温度で迷ったときは、公的なデータを見る手があります。有料職業紹介事業者は、職業安定法にもとづいて毎年度の実績を厚生労働省の「人材サービス総合サイト」で公開する義務があります。

ここで見られるのは、その年度に就職した人の数、期間の定めのない契約で就職した人の数、そのうち就職から6カ月以内に解雇以外の理由で離職した人の数などです。事業所ごとに検索でき、どの年度の届出かも表示されます。「就職者数のわりに早期離職が多い」といった傾向は、口コミより先にここで見えます。

登録前に全部を調べる必要はありません。ただ、聞いたことのない会社から連絡が来たときや、口コミの評価が割れているときは、社名で一度引いてみてください。数字は誰かの感想より扱いやすいです。

転職エージェントを使わなくてもいい人

転職エージェントは便利ですが、すべての転職者に必要なわけではなく、下記に当てはまる方は、転職サイトや企業HPからの直接応募を中心にした方が合う可能性があります。

1.自分のペースで求人を探したい人

土日だけ求人を見たい方、今すぐ応募するつもりがない方、担当者との連絡に時間を使いたくない方は、転職サイトの方が合う可能性があります。

転職サイトなら、自分のタイミングで求人を検索し、気になる求人だけを保存できます。応募前に企業研究をしたい方や、今の会社に残る選択肢も持っておきたい方は、まず転職サイトで求人の相場を見てから、必要に応じてエージェントへ相談してください。

2.志望企業や応募したい求人が決まっている人

行きたい企業が決まっている方は、まず企業HPの採用ページを確認してください。企業が直接応募を受け付けている場合、エージェントを挟まずに応募できることがあります。

ただし、同じ企業でも公開求人と非公開求人で募集職種が違う場合があるので、企業HPに希望職種が出ていないときは、転職エージェントに非公開求人の有無を確認するのも一つの方法です。

3.いろいろな求人を先に見たい人

業界や職種をまだ絞れていない方は、転職エージェントだけに頼ると担当者が選んだ求人しか見られないので、まずは転職サイトで求人を広く見て、年収、勤務地、仕事内容の相場をつかんでください。

ある程度見た上で「自分では選びきれない」「企業の内情を知りたい」と感じた段階で、転職エージェントを使うと相談内容が具体的になります。詳しくは『転職エージェントは使わない方がいい?』も参考にしてください。

4.担当者とのやり取りに時間を割けない人

転職エージェントを使うと、面談、求人確認、応募意思の返信、面接後の共有などが発生するため、仕事が忙しく、返信や面談の時間を確保できない方には、かえって負担になることがあります。

返信が遅れると、選考日程の調整や求人紹介のタイミングを逃すこともあります。エージェントを使うなら、連絡できる曜日や時間帯を最初に伝え、応募する求人を絞って進めてください。

転職エージェントを使わない場合の転職方法

エージェントを使わないと決めても、転職の手段は残ります。自分で埋めることになるのは、求人を探す手間、企業の内部情報、選考対策、条件交渉の4つです。どこを自分でやれるかで手段を選んでください。

転職方法 向いている人 自分で埋めることになる点
転職サイト 求人を広く見たい人、応募の数と時期を自分で決めたい人 企業の内部情報、書類と面接の対策
スカウトサービス 今すぐではないが声はかかりたい人、市場価値を測りたい人 連絡の取捨選択、企業ごとの選考対策
企業HPから直接応募 志望企業が決まっている人 募集情報の追跡、条件交渉
ハローワーク 地元で探したい人、地域の中小企業を見たい人 求人票の読み込み、企業研究
知人・元同僚の紹介 実際の職場を知ってから決めたい人 断りにくさへの備え、条件のすり合わせ

転職サイトとスカウトサービスの使い方

転職サイトは、応募する時期も社数も自分で決められます。求人を保存しておけば、条件の相場もつかめます。スカウトサービスは、経歴を登録しておくと企業や紹介会社から声がかかる仕組みで、今すぐ動くつもりがない方でも市場の反応を見られます。

どちらも、届いた求人を吟味する作業は自分の仕事になります。応募先が増えてきたら、企業名、職種、応募日、選考の段階をメモしておいてください。管理が崩れると、面接の準備が間に合わなくなります。転職サイト側の注意点は『【失敗しない】転職サイトを利用する上でのデメリットと注意点』にまとめています。

直接応募とハローワークの使いどころ

企業HPからの直接応募は、志望企業が決まっている方にはいちばん速いルートで、採用ページに希望職種の募集が出ていない場合でも、通年で応募を受け付けている企業があります。

ハローワークは、地元の中小企業や、エージェントが扱いにくい規模の求人が集まります。求人票の情報量は限られるので、気になった企業は自分で調べてから応募してください。窓口で職業相談を受けられる点は、一人で進めるときの支えになります。

転職エージェントを使った方がいい人

一方で、転職エージェントを使った方がよい方もいます。自分だけで求人を探すより、担当者の情報や推薦を使った方が転職活動の質が上がるケースです。そもそもの仕組みから知りたい方は『転職エージェントとは?仕組みや利用方法をわかりやすく解説』もあわせてどうぞ。

1.非公開求人や企業の内部情報を知りたい人

転職エージェントは、転職サイトや企業HPに出ていない非公開求人を持っていることがあり、新規事業、管理職候補、欠員補充など、公開されにくい求人はエージェント経由で募集されることがあります。

また、担当者が企業の採用背景や面接で見られる点を知っている場合もあります。求人票だけでは判断できない情報を知りたい方は、担当者に「なぜ募集しているのか」「どんな人が通過しているのか」を聞いてください。

2.書類や面接に不安がある人

職務経歴書の書き方が分からない方、面接で何を話せばよいか迷う方は、転職エージェントを使う価値があり、担当者に添削してもらうことで、経験の伝え方や応募先ごとの見せ方を整理できます。

特に初めての転職では、現職での実績をどう言語化するかで選考結果が変わります。求人へ応募する前に、職務経歴書の内容と面接で話すエピソードを担当者に確認してもらいましょう。

3.年収や入社条件を交渉したい人

年収、入社日、勤務地、リモート勤務などを自分で交渉するのが難しい方は、転職エージェント経由の方が向いています。担当者が企業との間に入り、希望条件を伝えてくれるためです。

ただし、希望条件をすべて任せるのではなく、譲れない条件と妥協できる条件を自分で決めておいてください。年収を優先するのか、仕事内容を優先するのかで、選ぶ求人は変わります。

転職エージェントのデメリットを避ける活用術

転職エージェントは、受け身で使うほどデメリットが出ます。担当者に任せきりにせず、希望条件、応募状況、判断基準を自分で管理してください。

1.面談で希望条件とNG条件を具体的に伝える

面談では、避けたい条件まで具体的に伝えてください。

  • 年収はXXX万円以上
  • 勤務地はXX
  • 職種はXX
  • 残業は月XX時間以内
  • 転勤は避けたい

ここまで出しておくと、担当者は求人を選びやすくなり、こちらも届いた求人を断る手間が減ります。

まだ条件が固まっていない場合は、「年収より仕事内容を優先したい」「現職より残業を減らしたい」「未経験職種へ行ける可能性を見たい」など、判断の軸だけでも伝えてください。初回面談で避けたい受け答えは『転職エージェントとの面談で絶対にやってはいけないこと』にまとめています。

2.紹介された求人には理由を添えて返答する

求人を紹介されたら、応募するかどうかだけでなく、理由も伝えてください。「仕事内容は良いが勤務地が合わない」「年収は良いがマネジメント経験を積めない」「この業界は優先度が低い」など、具体的に返すと次の提案が変わります。

ただ「いい求人がない」と伝えるだけでは、担当者も改善できません。紹介求人へのコメントを重ねることで、希望条件のずれを修正できます。面談で何を聞かれるかは『転職エージェントの面談で聞かれること』も参考にしてください。

3.担当者が合わないときは変更を申し出る

連絡が遅い、希望と違う求人ばかり届く、業界知識が浅いと感じる場合は、担当者の変更を申し出てください。転職エージェントのサービス品質は担当者に左右されます。

変更を依頼するときは、感情的に伝える必要はありません。「希望職種に詳しい方に相談したい」「連絡頻度を合わせられる方にお願いしたい」など、理由を具体的に伝えれば問題ありません。

4.複数登録して、最終的に1~2社へ絞る

転職活動の初期は、複数の転職エージェントへ登録して比較するのがおすすめです。求人の量、担当者の提案、レスポンス、面接対策の内容を比べると、自分に合うサービスを判断できます。

ただし、最後まで多くのエージェントを使い続けると、応募管理が難しくなります。選考が進んできたら、求人の質や担当者との相性を見て、主に使うエージェントを1~2社に絞ってください。併用の進め方は『転職エージェントは複数登録すべき?』で整理しています。

5.同じ求人に別ルートから応募しない

複数の転職エージェントを使う場合は、同じ企業の同じ求人に別ルートで応募すると、企業やエージェント側で確認が必要になり、選考に余計な手間がかかるので、重複応募しないように注意してください。

応募した求人は、企業名、職種、応募日、応募ルートをメモして管理しましょう。複数利用していることは、担当者にも先に伝えておくと、日程や応募ルートを整理できます。

6.求人や選考を断るときは、早めに理由を添えて伝える

断りにくさは、エージェントを使うときにいちばん残りやすい負担です。ここを先に決めておくと、進め方が楽になります。基本は「早く、短く、事実で」です。

紹介求人を断るなら、選考が始まる前に返してください。「勤務地が条件と合わないため今回は見送ります」で十分です。選考の途中で辞退する場合は、面接の日程が企業側で押さえられる前にメールか電話で伝えると、担当者も企業への連絡を一度で済ませられます。内定辞退は、返答期限を待たずに決まった時点で。企業の採用計画に直結するからです。

退会したいときは、マイページか担当者へのメールで手続きできます。嘘の理由は使わない方がいいです。担当者は同じやり取りを毎日しているので、事実と違う話はだいたい伝わりますし、次に同じサービスを使うときにも残ります。連絡せず放置するのがいちばん困る対応なので、断る意思だけは必ず言葉にしてください。

【種類別】転職エージェントのメリット・デメリットと対策

転職エージェントは、大手総合型、職種・業界特化型、年代別特化型で特徴が違います。種類に優劣はありません。いま自分が求人の数で困っているのか、業界の深い情報で困っているのかに合わせて選んでください。

1.大手総合型転職エージェント

大手総合型のメリットは、求人数が多く、業界や職種を広く比べられることです。希望がまだ固まっていない方や、まず求人の相場を見たい方には向いています。デメリットは、担当者がすべての業界に深い知識を持っているとは限らない点です。求人が多い分、希望と違う求人が混ざることもあります。

対策として、面談では「年収」「勤務地」「業界」「職種」「役職」「転勤の有無」「残業時間」を具体的に伝えてください。条件を広げたい場合も、どこまでなら応募できるかを先に決めておきましょう。

2.職種・業界特化型転職エージェント

職種・業界特化型は、IT、コンサル、金融、医療、介護など、特定領域の求人や選考情報に強い傾向があります。担当者自身がその業界の出身者であるケースもあります。デメリットは、紹介される求人の数が限られることです。希望条件が狭い場合、数社しか紹介されないこともあります。

対策として、特化型だけに絞らず、大手総合型と併用してください。特化型では選考対策や企業の詳しい情報を聞き、大手総合型では求人の母数を確認する使い方がおすすめです。

3.年代別特化型転職エージェント

年代別特化型は、20代、第二新卒、30代、ミドル層など、年代ごとの転職事情に合わせた支援を受けられる点がメリットです。初めて転職する方や、職務経歴書の書き方から相談したい方には候補になります。デメリットは、年代に合う求人が中心になるため、希望職種や地域によっては求人が少ないことです。

キャリアアップを狙う30代以上の方は、年齢だけでなく職種や業界に強いエージェントも確認してください。紹介される求人が少ない場合は、「今ある求人をすべて見たい」「希望条件をどこまで広げれば候補が増えるか知りたい」と伝え、条件の広げ方を相談しましょう。

【デメリットを踏まえた】おすすめ転職エージェント

転職エージェントのデメリットを避けるには、求人数だけでなく、得意領域と担当者の相性を見て選んでください。まずは大手総合型を1~2社、希望職種に合う特化型を1社登録し、求人と担当者を比較してください。選ぶときに見るポイントは『転職エージェントの選び方|タイプ別・年代別の基準と担当者の見極め方を解説』でも解説しています。

1:リクルートエージェント

リクルートエージェント

口コミ:リクルートエージェント 評判を確認

おすすめ度:★★★★★
公開求人数:780,000(2026年8月31日現在)
求人数増減:±0(先週比→keep)
【公式サイト】https://www.r-agent.com/

リクルートエージェント』は、公開求人と非公開求人のどちらも多く扱う大手転職エージェントです。業界や職種を広く見たい方、まず求人の選択肢を増やしたい方に向いています。

大手ならではの求人量があるため、希望条件がまだ固まっていない方でも、複数の業界や職種を比べながら相談できます。一方で、求人量が多い分、希望と違う求人が混ざることもあります。面談では、応募したい条件と応募しない条件を具体的に伝えてください。

リクルートエージェントの評判については「【評判】リクルートエージェントの口コミを公表データと規約で検証」でご紹介しています。

出典:公式サイト

2:doda転職エージェント

doda

口コミ:doda 評判を確認

おすすめ度:★★★★★
公開求人数:30万件以上(2026年8月31日現在)
【公式サイト】https://doda.jp/

doda転職エージェント』は、転職サイトとして求人を探しながら、エージェントサービスも利用できる転職サービスです。自分でも求人を見たい方と、担当者にも相談したい方の両方に向いています。

業種・職種ごとのキャリアアドバイザーに相談できるため、初めての転職で応募書類や面接対策を見てもらいたい方にも候補になります。求人を自分で検索しつつ、気になる求人を担当者に相談できる点が使いやすいです。

出典:公式サイト

3:マイナビ転職エージェント

マイナビ転職エージェント

口コミ:マイナビ転職エージェント 評判を確認

おすすめ度:★★★★★
【公式サイト】https://mynavi-agent.jp/

マイナビ転職エージェント』は、初めて転職する方や20代の転職に強みがある転職エージェントです。2026年のオリコン顧客満足度調査では、転職エージェント総合で4年連続第1位を獲得しています。

キャリアの方向性から相談したい方や、応募書類を見てもらいながら進めたい方に向いています。求人を大量に見たい方は、大手総合型のリクルートエージェントやdodaと併用して、求人の幅を確認してください。

※マイナビのプロモーションを含みます
出典:公式サイト

4:type転職エージェント

type転職エージェント

口コミ:type転職エージェント 評判を確認

おすすめ度:★★★★・
公開求人数:11,003(2026年8月31日現在)
求人数増減:-119(先週比↓down)
【公式サイト】https://type.career-agent.jp/

type転職エージェント』は、東京・神奈川・埼玉・千葉を中心に、IT・Web、営業、ハイクラス領域などの転職支援に強い転職エージェントです。

首都圏で職種を絞って転職したい方には合う可能性があります。一方で、地方求人や幅広い職種を見たい方は、リクルートエージェントやdodaのような大手総合型と併用して求人の母数を確認してください。

出典:公式サイト

転職エージェントに関するよくある質問

転職エージェントのデメリットを調べている方から、特によく届く質問に答えます。

転職エージェントはやめた方がいいですか?

担当者の提案を自分で判断できるかで変わります。希望と違う求人ばかり届く、応募を急かされる、質問に答えてもらえない場合は、その担当者やサービスを使い続ける必要はありません。

ただし、非公開求人、書類添削、面接対策、条件交渉を使いたい方には利点もあります。使うなら、届いた求人ごとに、応募理由を確認しながら進めてください。

転職エージェントを二度と使わないと感じたらどうすればいいですか?

強引な求人紹介や雑な対応を受けた場合は、無理に使い続けなくて構いません。担当変更、退会、別サービスへの切り替えを検討してください。

次に利用する場合は、初回面談で「希望と違う求人には応募しない」「応募前に推薦理由を知りたい」「連絡頻度を決めたい」と伝えておきましょう。最初に条件を出しても改善されない場合は、早めに切り替える方がよいです。

転職エージェントに見捨てられることはありますか?

求人が少ない職種や地域を希望している場合、紹介が止まることはあります。これは見捨てられたというより、紹介できる求人が限られている状態です。

紹介が止まったら、希望条件を少し広げる、職務経歴書を見直す、別のエージェントにも登録する、企業HPから直接応募するなど、応募ルートを増やしてください。担当者から連絡がない場合は、自分から現在紹介できる求人があるか確認しましょう。

転職エージェントの費用は本当に無料ですか?

多くの転職エージェントは、転職希望者から料金を取らず、採用企業から紹介手数料を受け取る仕組みです。登録、面談、求人紹介、面接対策、内定後の条件交渉まで無料で使えるサービスが一般的です。

ただし、サービスによっては有料プランや別サービスが用意されている場合もあります。登録前に、公式サイトで利用料金とサービス範囲を確認してください。

転職エージェントを使わないメリットはありますか?

応募する時期と社数を自分で決められること、連絡のやり取りが減ること、紹介枠に関係なく応募先を選べることの3つです。今の会社に残る選択肢を持ったまま情報だけ集めたい方には、この自由度が効きます。

代わりに、非公開求人、企業の内部情報、書類添削、条件交渉は自分で埋めることになります。求人探しは自分でやりたいが選考対策だけ見てほしい、という使い方でも構いません。

転職エージェントの落とし穴は何ですか?

いちばん多いのは、紹介された求人を「自分に合うと判断された求人」と受け取ってしまうことです。紹介の理由は、経歴が募集要件に合っている、選考が進みやすい、募集が急ぎ、などいくつもあります。理由を聞けば分かります。

次に多いのが、応募社数が担当者のペースで増えていくことと、複数エージェントを使っていて同じ求人に重複応募してしまうことです。応募先の管理表を自分で持っておけば、どちらも起きません。

まとめ

転職エージェントのデメリットは、この8つです。

  1. 希望と違う求人が届く
  2. 担当者によって提案の質が変わる
  3. 内定の出やすさを優先した提案になる
  4. 求人を自分で探せず、応募まで数日かかる
  5. 自分のペースで進めにくい
  6. 支援が途中で止まる
  7. 地方や専門職では紹介が少ない
  8. 企業側に採用コストがかかる

このうち1・2・3・5は担当者に由来するもので、担当変更や別サービスへの乗り換えで解決できます。残りの4・6・7・8はサービスの仕組みに由来するので、担当者が代わっても変わりません。仕組みの側が受け入れられないなら、転職サイトや企業HPからの直接応募に切り替える方が早いです。

使うと決めたら、希望条件とNG条件を先に伝え、紹介された求人には理由を添えて返し、断るときは早めに言葉にする。必要な情報だけを受け取り、応募するかどうかは自分で決める。この進め方ができていれば、デメリットのほとんどは表に出ません。

執筆者・監修者のmotoについて

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起業家・著述家(Wikipedia)。実名は戸塚俊介。広告・人材・IT業界など8社へ転職。副業でmoto株式会社を起業し、上場企業へM&A。現在はHIRED株式会社(有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-313037)代表取締役。著書:『転職と副業のかけ算』(扶桑社)、『WORK』(日経BP)

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