
リクルートエージェントを調べると、検索候補には「ひどい」「ブラックばかり」といった強い言葉が先に並びます。求人数は国内最大級。それでも評価はここまで割れる。
そこで口コミを並べる前に、公表されている数字と規約を先に確かめました。リクルートエージェントを運営する会社は、就職者数と入社6カ月以内の離職者数を毎年国へ報告していて、企業から受け取る手数料の率もそこに載っています。担当者の支援が終わる時期も、規約に明記されています。評判が割れる理由の多くは、この仕組みで説明がつきます。
先に結論を書くと、リクルートエージェントは3カ月前後で転職先を決めたい方に向いています。担当者による支援期間が、規約で原則3カ月と決まっているからです。
逆に、時期を決めずゆっくり探したい方には、急ぎ足に感じられる場面が出てきます。「連絡が多い」「急かされる」という不満は、この3カ月という設計とほぼ重なります。つまり強い一語の中で、サービスの質への不満と、期間や仕組みへの戸惑いが同じ強さで語られているわけです。分けて読めば判断できます。難しくはありません。
この記事では、まず国へ報告された数字と規約を先に置き、そのうえで悪い口コミ、匿名掲示板の読み方、良い口コミの順に並べました。僕のところ(体験談投稿フォーム)に届いた声と公開レビューの傾向も、あわせて整理しています。
※調査期間:2025年6月1日~2026年2月1日/調査対象:リクルートエージェント利用者
「ブラックばかり」は本当か、国へ報告された数字で先に確かめる
リクルートエージェントの運営会社は、株式会社インディードリクルートパートナーズ。有料職業紹介事業者には、就職者数や早期離職者数、企業から受け取った手数料の率を国へ報告する義務があり、その内容は誰でも閲覧できます。口コミより先に、この数字を見てください。
| 公表項目(2025年度実績) | 報告されている数字 |
|---|---|
| 就職者数(4カ月以上の有期+無期) | 87,754人 |
| うち無期雇用での就職者 | 83,999人 |
| 入社6カ月以内の離職者(無期雇用のうち) | 5,018人(離職が判明せず18人) |
| 企業が払った手数料の実績率 | 営業31.4%/一般事務・秘書・受付32.0%/その他の技術32.5%/法人・団体管理職員33.4%/情報処理・通信技術者(ソフトウェア開発)32.8% |
| 担当者による支援期間 | 原則3カ月が上限(転職支援サービス利用規約 第4条) |
| 「転職決定数No.1」の根拠 | 厚生労働省「人材サービス総合サイト」で有料職業紹介事業者が報告した「4か月以上有期および無期」の就職者数(2025年度実績・2026年5月時点) |
| 第三者による認定 | 職業紹介優良事業者 第2304010(01)号 |
出典は、厚生労働省「人材サービス総合サイト」の職業紹介事業詳細(許可番号13-ユ-317880/2026年7月1日現在の掲載)と、同社が公開している転職支援サービス利用規約・手数料表です。なお同社はリクルートエージェントとリクルートダイレクトスカウトの両方を運営しているため、この数字は2つのサービスの合計になります。
1年で約8.8万人が入社し、6カ月以内の離職は約6%
2025年度に同社の紹介で就職した人は87,754人で、うち83,999人が無期雇用、つまり雇用期間に定めのない働き方でした。入社6カ月以内に辞めたと報告されたのは5,018人。ここが肝心です。
無期雇用の就職者で割ると約6%(僕の計算)。100人入社して、半年以内に辞めたのが6人です。この数字を高いと読むか低いと読むかは分かれるところですが、少なくとも紹介先がブラック企業に偏っているという説明とは距離があります。同じサイトではほかの紹介会社の報告値も見られるので、気になる方は並べて比べてみてください。
もうひとつ押さえておきたいのは、この数字が数えている対象です。紹介された求人の中身ではありません。実際に入社した人の数です。求人票の段階では、条件が緩い募集も、離職率が高そうな募集も混ざります。紹介数が多ければ、合わない求人が届く確率も上がる。だから差がつくのは、届いた求人そのものより、応募前に何を確認するかのほうです。確認すべき項目は、このあとの3番でまとめました。
企業が払う手数料は想定年収の3割前後、求職者は0円
同社の手数料表には、紹介が成功した場合の手数料を「当該求職者の年間賃金の35%」と明記していて、実際に受け取った実績率は職種によって31.4~33.4%でした。負担するのは求人企業。求職者からは取りません。無料で使える理由はここにあります。転職エージェントの費用の仕組みは他社もほぼ同じ構造です。
返戻金の定めも公開されています。紹介した人が入社1カ月以内に辞めるとフィーの80%、1カ月を超えて3カ月以内なら50%、3カ月を超えて6カ月以内なら10%を企業へ返す取り決めで、早く辞められるほど紹介した側の取り分が減る形です。「とにかく決めさせたいだけでは」と疑うときは、この点も頭に入れておくと担当者の動きを読みやすくなります。
3カ月の上限がかかるのは「相談」と「担当者の伴走」だけ
3カ月で全部が終わる、と読まれがちなところですが、条文の作りは少し違います。規約の第3条は、提供するサービスをaからfまで並べています。求人情報の提供がa、応募勧誘がb、応募手続きの代行がc、電話や面談による転職相談がd、担当キャリアアドバイザーによる転職活動支援がe。
そして第4条で「サービス開始の通知を行った日から3カ月間を上限に提供します」と上限がつくのは、このうちdとeの2つだけです。求人情報の提供や応募手続きの代行には、この上限が書かれていません。つまり3カ月で全部が止まるわけではなく、止まるのは相談と担当者の伴走。
第4条の冒頭には、こうも書かれています。「利用者に転職活動継続の意向がありかつ利用者に適合する求人の発生が見込まれると当社が判断する限りにおいて継続して提供します」。判断するのは会社側なので「延長できる」とは言えません。ただ、転職活動を続ける意向があること自体は伝わっていないと判断材料になりません。時期がまだ先なら、面談でそう言っておいてください。
連絡が集中するのも、応募を勧められるのも、dとeを3カ月に収めようとする動きです。仕組みを知らずに受け取れば「急かされた」と感じますし、逆に3カ月で決めたい方にとっては、この設計がそのまま追い風になります。なお、入社した場合は入社日をもってサービスの提供が終了する旨も同じ第4条にあります。
悪い口コミで指摘される6つの点と、登録後にできる対処
匿名掲示板や知恵袋では、短くて強い批判ほど目に留まります。ただ判断材料になるのは言葉の激しさより、その不満が生まれた状況のほうです。よくある6つを、言われていることと実際の取り決めを並べて挙げます。どれも登録後に取れる手があります。
| 言われていること | 規約・公表データではどうなっているか | 登録後にできること |
|---|---|---|
| 担当者が事務的、返信が遅い | 会社の判断で担当キャリアアドバイザーが変更される場合がある(第5条) | 希望を伝え直す/担当変更を申し出る |
| 希望と違う求人が届く | 申込み内容と求人条件を照合して紹介する仕組み(第11条) | 譲れない条件を3つに絞って渡す |
| ブラックばかり | 同社の紹介で1年に83,999人が無期雇用で入社し、6カ月以内の離職は5,018人 | 残業、休日、募集背景を応募前に聞く |
| 応募しても選考に進めない | 応募依頼を受けても推薦しない場合があり、判断理由は伝えられない(第11条) | 書類、応募職種、希望年収を先に見直す |
| 電話やメールが多い | 相談と担当者の支援は原則3カ月が上限(第4条) | 連絡手段と時間帯を初回面談で決める |
| 登録したのに連絡が来ない | 経験、要望、求人の状況によっては提供できない場合がある(第3条) | 紹介の可否と条件の緩め方を確認する |
1.担当者によって経験や得意分野が異なる
「対応が事務的」「希望を聞いてもらえない」「返信が遅い」。担当者への不満は、悪い口コミの中でも目立ちます。
担当者が多い大手だからこそ、全員の経験や得意分野は同じになりませんし、希望職種に詳しい人もいれば、候補を広げようとたくさんの求人を出す人もいて、自分が望む進め方と合わない場面は普通に起こります。相性の問題です。
まずは伝え直しです。希望職種、求人の方向性、必要な連絡頻度を、もう一度具体的に渡してください。それでも変わらないなら担当変更を頼めますし、規約の第5条にも会社の判断で担当キャリアアドバイザーが変更される場合があると明記されているので、遠慮する話ではありません。別のエージェントを1社併用して対応を比べるのも有効です。
2.希望外の求人には、譲れない条件を3つ伝える
届いた求人を見て「希望と違う」と感じる人もいます。求人そのものに問題があるとは限らず、担当者が条件の優先順位をつかめていないだけの場合もあります。よくある話です。
たとえば「営業職は避けたい」「残業時間を確認したい」「年収より勤務地を優先したい」。こうした譲れない条件を3つほどに絞ると、すべてを同じ重さで伝えるより、どこが合わないのかがはっきりします。
求人を断るときは、「仕事内容が違う」「通勤時間が長い」「残業時間を確認できない」と理由も添えて返してください。その一言が次の紹介の軌道修正につながります。
3.紹介先が不安なときは応募前の確認で見極める
求人数が多ければ、希望に近い求人だけでなく、合わない求人も一定は届きます。全部に応募する必要はありません。
気になる企業が見つかったら、次の6点を担当者に確認しましょう。求人票の条件がよくても、仕事内容や配属先が希望から外れることはあります。そこは聞かないと出てきません。
- 残業時間の実績(月あたりの平均と繁忙期)
- 休日と休暇の取得実績
- 離職率、または直近の入退社の状況
- 配属先の部署と人数
- 評価制度と昇給の仕組み
- 今回の募集背景(増員か、欠員の補充か)
「なぜ自分に紹介したのか」「応募前に確認すべき点はあるか」と尋ねるのも手で、回答が曖昧なら、急いで応募せず、企業口コミや公式採用ページも見てから決めてください。
もうひとつ、内定が出たあとの話も規約に書かれています。第12条では、労働条件その他の契約内容は求人企業に直接確認したうえで契約を結ぶこと、会社が通知した労働条件が契約の詳細を最終的に保証するものではないことが定められています。給与、残業代の扱い、勤務地、試用期間の条件。最終の確認は担当者経由で終わらせず、企業と自分の間でやってください。
4.応募したくても推薦されないことがある
あまり知られていませんが、規約の第11条には、応募依頼を受けても求人企業への推薦を行わない場合があり、その検討基準や判断理由は伝えられないと書かれています。求人票を見て「応募したい」と伝えても、そこで止まることがあるわけです。選考が厳しいと感じる場面の一部は、企業側の選考ではなく、この段階で起きています。
推薦された後の書類選考も、通過が保証されるものではありません。通過率について公式は「企業によって異なります」という立場で、具体的な数字は出していない。応募が集中する条件のよい求人ほど低くなり、積極的に採用している企業では高くなる、という説明にとどまります。外から借りた平均値を自分に当てはめるより、自分の応募数と通過数で率を出すほうが実態に近いです。10社に応募して4社通れば4割。それが今のあなたの数字で、次に上げるべき数字でもあります。
不採用が続いても、すぐに応募数を増やすのは待ってください。先に見直すのは、職務経歴書の見せ方、応募職種の範囲、希望年収、応募先の難易度の4つ。そのうえで担当者に「どの要件が足りなかったのか」「どの実績を強調すべきか」と聞けば、求人の選び方も書類の中身も次から変えられます。数を撃つのは、そのあとです。
5.電話やメールが多ければ連絡ルールを決める
登録後は、面談調整や求人紹介の電話、メールが届きます。在職中の方には、これが重い。
初回面談で伝えておきましょう。「連絡はメール中心」「電話は平日18時以降」「急ぎ以外はメッセージで確認したい」。何も言わなければ、担当者は都合のよい時間や手段を選べません。転職エージェントとの面談で避けたい伝え方を先に押さえておくと、初回の30分の使い道が変わります。
勤務先に気づかれたくない方は、私物の端末を使い、通知の表示と連絡可能な時間帯を先に設定しておいてください。応募先ではない企業へ登録情報が自動で渡ることはなく、気づかれるとすれば、会社の端末を使う、業務中に電話へ出るといった自分の行動からです。ここは設定で潰せます。
6.求人状況によっては面談や紹介が難しい
「登録したのに連絡が来ない」という声もあります。規約の第3条に、利用者の経験や要望、求人の状況によってはサービスを提供できない場合があると書かれているとおり、希望職種の求人が少ない、勤務地を強く限定している、経験と希望条件に開きが大きいときは面談まで進まないことがあります。無視されたわけではありません。
音沙汰がないと感じたら、自分から連絡状況と紹介の可否を問い合わせてください。逆に、こちらが返信しない状態が続くと会社側から催告なくサービス提供を終了できる旨も第6条に定められているので、返事だけは早めに返しておきましょう。
面談できなくても、転職の道が閉じるわけではありません。転職サイトから直接応募する、勤務地や職種を少し広げる、専門特化型のエージェントを試す。どの条件なら紹介を受けられるのかを担当者に確認したうえで、譲れない条件と調整できる条件を分ければ、次の一手が見えてきます。順番の問題です。困ったときの動き方は転職エージェントに相手にされないときの対処にまとめてあります。
2ch・知恵袋・なんJの書き込みから、どこまで読み取れるか
2ch系のスレッドや知恵袋、なんJのまとめには、もっと強い言葉が並びます。読めば気持ちは伝わってきますが、そこから自分の判断材料を取り出すには、書き込みに何が載っていて何が載っていないかを見分ける必要があります。
まず時期です。この体制での有料職業紹介事業の許可(13-ユ-317880)が受理されたのは2025年4月1日。転職支援サービス利用規約の最終改訂も、同じ2025年4月1日です。支援期間、推薦の扱い、提供終了の事由といったルールは、この日を境に今の形になりました。それより前の書き込みは、現在の規約とは前提が違う話をしていることになります。投稿日を見るだけで、参考にできる範囲が決まる。
次に、書き込みから読み取れることと読み取れないことです。読み取れるのは「その人に何が起きたか」。読み取れないのは「同じことが自分にも起きるか」です。同社の紹介で1年に8万人以上が無期雇用で入社している規模なので、強い言葉が並んでいる投稿も、担当者一人と利用者一人の組み合わせで起きたことを書いています。加えて、思ったとおりに進んだ人には、わざわざ書き込む動機が薄い。集まる声が悪いほうへ寄るのは、サービスの質そのものより、投稿する動機の差で説明がつく部分が大きいと僕は見ています。
匿名の評価を追う時間を、面談での3つの質問に振り替えたほうが早いです。
- 今の希望条件で紹介できる求人は何件あるか
- 推薦を見送る判断は、どういうときに起きるか
- 連絡はどの手段、どの時間帯にできるか
返ってくるのは一般論ではなく、自分のケースの答えです。1回の面談で、掲示板を何時間読むより多くのことが分かります。
それでもエージェントという仕組み自体が合わないと感じるなら、転職エージェントは使わない方がいいのかで、使わずに進める場合の手順も整理しています。
良い口コミに表れている3つの強み
良い評判で挙がるのは、求人の選択肢、選考対策、企業との調整の3つで、求人探しから日程調整までを一人で抱えたくない方にとっては、これがそのまま使う理由になります。
公開求人と非公開求人を並べて検討できる
強みの一つは、比べられる求人の幅。公開求人に加えて非公開求人も扱うため、求人サイトを自分で検索するだけでは出会えない募集にたどり着ける可能性があります。
業界や職種がまだ定まっていない方は、紹介求人を並べてみてください。仕事内容、勤務地、年収、働き方の差を見比べると、転職先に求める条件が具体的になります。面談では「今の希望に合う求人はどれくらいあるか」と聞き、数を先に確認してから、条件を広げるか、このまま探すかを決めましょう。遠慮しないほうが得です。
職務経歴書の添削と面接対策を受けられる
はじめての転職では、職務経歴書で手が止まりがちです。どの経験を実績として書けばよいか迷ったとき、第三者の視点で添削を頼めるのは大きい。
面接前には、企業が見ている点や過去の質問例をもとに準備できますし、自己PRや転職理由を担当者に見せれば、説明の順番や言葉が足りない箇所にも気づけます。ただし添削の細かさには担当者による差があります。「この職種ならどこを直すべきか」「通過しない理由として何が考えられるか」まで具体的に質問してください。担当者に任せきりにせず、自分でも準備を進めたい方は転職の面接対策で最低限やることを先に読んでおくと、対策の時間を短くできます。
面接日程、年収、入社日の調整を相談できる
働きながら複数社へ応募すると、面接時間の調整、メールへの返信、選考結果の確認が一気に重なり、求人を探す以外の細かな対応に想像以上の時間を取られます。ここが地味にきつい。
リクルートエージェントでは、面接日程に加えて、内定後の年収交渉や入社日も担当者に相談できます。企業へ直接は言い出しにくい条件を担当者経由で確認できるのは、実利のあるメリット。
評判が割れる理由と、向いている人・急がなくてよい人
口コミは、求人の選択肢を評価する声と、担当者の対応に不満を持つ声にくっきり分かれますが、僕が整理したところ、満足度を左右していたのは次の3点でした。希望条件をどこまで具体的に伝えたか。転職時期が決まっているか。連絡ペースが合っているか。この3つでほぼ決まります。
強い言葉での投稿も見かけます。ただ中身をたどると、行き着く先は担当者との相性、求人紹介の量、希望との食い違いの3つで、全員に同じことが起きるわけではありません。大手は担当者の人数が多く、経験や得意分野の幅もその分だけ広いからです。
| 向いている人 | 利用を急がなくてもよい人 |
|---|---|
|
|
良い評判で挙がるのは、求人数の多さ、非公開求人の紹介、書類添削と面接対策、日程調整や条件交渉。悪い評判として挙がりやすいのは、担当者と合わない、連絡が多い、希望と違う求人が届く、書類選考に通らない、対応が事務的といった点です。転職エージェントのデメリットとして語られる内容とも、ほぼ重なります。
初回面談の前に、希望職種、希望年収、転職時期、連絡手段、避けたい求人を書き出しておきましょう。5分で済みます。条件が曖昧だと担当者は候補を広めに出すので、紹介のズレや不要な連絡が増えたように感じるのは、たいていこの段階でつまずいたときです。
年代・経験・使い方から見た相性
同じサービスでも、年代や経験、転職時期の決まり方で見え方は変わります。ここでは相談の多い3つのケースを分けて書きます。
40代・50代で使うとき、見られるのは年齢より条件の幅
40代でも50代でも登録できます。ただし求人によっては、専門性やマネジメント経験、業界経験、希望年収とのバランスを見られますし、勤務地、年収、役職、働き方のすべてに高い条件を置くと紹介は細くなります。優先順位を決めてから相談してください。
公表されている報告値には、年代別の内訳がありません。「50代の成功率」は、外から数字で答えられないということです。代わりに測れるのは、自分の条件での紹介件数のほう。面談で「この条件で今すぐ紹介できる求人は何件か」と聞いて、少なければ、勤務地・年収・役職のどれを動かせるかを一つずつ試していきます。
40代と50代で違うのは、動かしやすい条件の数です。40代は職種の幅で調整が利く場面が多く、50代はマネジメント経験や特定業界での実績が入口になりやすい。どちらも、経歴のどこを前に出すかを担当者と決めてから応募を始めたほうが、選考に進む確率は上がります。
推薦されなかった理由は開示されません(第11条)。年齢が理由だったのかも分からない仕組みなので、そこを追いかけるより、紹介の数と中身で相性を測るほうが早く進みます。
未経験の職種を狙うなら、近い職種も一緒に出す
未経験の職種を狙う場合、紹介数は年齢、職種、勤務地、希望年収で変わるので、「未経験歓迎」だけで探さず、これまでの経験を活かせる近い職種も一緒に見ておきましょう。候補は自分で広げられます。
面談では、未経験で受けたい職種と、経験を活かせる職種の両方を出してみてください。前者は紹介が細く、後者は太い。その差が実際の件数で見えると、どこから応募を始めるかを決めやすくなります。異業種でも同じ職種なら経験として通る場合があるので、職種と業界は分けて相談するのがコツです。
登録だけ、情報収集だけでも使えるのか
登録だけでも使えますし、登録したら転職しなければならない決まりもありません。ただ第3条には、利用者の経験、要望および求人の状況によってはサービスを提供できない場合があると書かれていて、動く予定がはっきりしないと求人紹介の優先度は下がります。
情報収集が目的なら、面談でそう伝えてください。「半年後に判断したい」のように時期を数字で置くと、担当者もその時期に合う求人を出しやすくなります。
連絡だけ止めたいときは、退会せずに連絡頻度の変更や求人紹介の停止を相談する方法もあります。逆に、こちらが返信しない状態が続くと催告なくサービス提供を終了できる旨が第6条に定められているので、放置するより一言返しておくほうが得です。
じっくり情報を集めたい方には、転職サイトやスカウトサービスが合うこともあります。同じ会社が運営するリクルートダイレクトスカウトは登録しておくと企業やヘッドハンターから連絡が届く形なので、期限を決めずに動きたい方はそちらから見る手もあります。
※口コミは、当メディアの体験談投稿フォームに寄せられた内容と、レビューサイトなどで公開されている内容の傾向をもとに、個人が特定されない形で整理しています。
出典:公式サイト
基本情報と、求職者が無料で使える仕組み
リクルートエージェントは、キャリアアドバイザーが求職者と企業の間に入る転職エージェントです。自分で求人を検索する転職サイトとは仕組みが違い、面談内容をもとに求人紹介、応募書類の添削、面接対策、日程調整などを受けられます。
| サービス名 | リクルートエージェント |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社インディードリクルートパートナーズ |
| 公開求人数 | 780,000(2026年8月31日現在) |
| 非公開求人 | 約28万件(2026年7月31日時点・公式サイト表示/表示件数は採用予定数) |
| 特徴 | 求人紹介、応募書類の添削、面接対策、年収交渉、入社日調整などをサポート |
| 対応地域 | 全国(海外在住の方は対象外/規約第8条) |
| 料金 | 無料 |
| 有料職業紹介事業許可番号 | 13-ユ-317880(許可届出受理 2025年4月1日) |
| 公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
公式サイトでは、一般の求人サイトに載せていない非公開求人も扱うと案内していて、自分で探すだけでは候補が足りない方には、応募先を広げるきっかけになります。
登録料や相談料はかかりません。求職者の入社が決まったときに企業から成功報酬を受け取る仕組みで、その金額の基準は先に触れたとおり公開されています。
登録から内定までの5段階と、面談前に決めること
登録後は、面談、求人紹介、応募、面接、内定後の調整という順で進むので、全体の流れを先に押さえておけば、その都度、何を用意すればよいか迷いません。

| 手順 | 内容 | 準備しておくこと |
|---|---|---|
| 1. 登録 | プロフィール、職務経歴、希望条件を入力する | 経験職種、希望勤務地、希望年収、転職時期 |
| 2. 面談 | 転職理由、経験、希望条件を担当者とすり合わせる | 譲れない条件、避けたい条件、連絡可能な時間帯 |
| 3. 求人紹介 | 面談内容をもとに求人を紹介してもらう | 応募したい理由、断る理由を言語化する |
| 4. 書類・面接対策 | 応募書類の添削や面接対策を受ける | 職務経歴書、実績、面接で話すエピソード |
| 5. 内定後の調整 | 年収、入社日、退職時期などを相談する | 最低希望年収、入社可能時期、現職の退職予定 |
3カ月の支援期間は、2の面談を起点に数えます。逆算すると、書類を先に用意しておくほど後半の選考へ時間を回せます。何を聞かれるか分からないまま当日を迎えたくない方は、転職エージェントの面談で聞かれることを先に見ておくと準備が早い。転職を決めきれていない段階でも「情報収集が目的」と伝えて相談できますが、すぐに動かない場合は求人紹介の優先度が下がることもあります。
面談では、迷っている点も含めて正直に話しましょう。「いつごろ判断したいか」まで伝えておけば、担当者もその時期に合う求人を出しやすくなります。
リクルートエージェントとdodaは探し方で選ぶ
リクルートエージェントとdodaは、どちらも無料で使える大手の転職支援サービスなので、迷ったら、自分でも求人を検索したいか、担当者からの紹介を軸にしたいかで選びましょう。
| 項目 | リクルートエージェント | doda |
|---|---|---|
| 特徴 | エージェント経由の求人紹介に強い | 求人検索、エージェント、スカウトをまとめて使える |
| 向いている方 | 担当者から求人紹介を受けながら進めたい方 | 自分でも求人検索しながら進めたい方 |
| サポート | 書類添削、面接対策、条件交渉、入社日調整 | 求人検索、転職相談、求人紹介、スカウト、面接対策 |
| 使い方 | 面談後の求人紹介を軸に進める | 自分で検索しつつ、紹介やスカウトも使う |
相談しながら応募先を選びたいならリクルートエージェント、自分で検索しつつ紹介やスカウトも使いたい方にはdodaが合います。
担当者が合わない、希望職種の紹介が少ない、じっくり求人を比べたい。そんな方は2~3社に絞って併用できます。増やしすぎると連絡の管理が難しくなるので、転職エージェントの複数登録の考え方を先に押さえておくと動きやすいです。求人の質と担当者の対応を見て、残すサービスを決めましょう。
doda

口コミ:doda 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数:30万件以上(2026年8月31日現在)
【公式サイト】https://doda.jp/
リクナビNEXT

口コミ:リクナビNEXT 評判を確認
おすすめ度:★★★★・
公開求人数:1,850,000件以上(2026年8月31日現在)
【公式サイト】https://next.rikunabi.com/
エンエージェント

口コミ:エンエージェント 評判を確認
おすすめ度:★★★★・
【公式サイト】https://enagent.com/
type転職エージェント

口コミ:type転職エージェント 評判を確認
おすすめ度:★★★★・
公開求人数:11,003(2026年8月31日現在)
求人数増減:-119(先週比↓down)
【公式サイト】https://type.career-agent.jp/
マイナビ転職

口コミ:マイナビ転職 評判を確認
おすすめ度:★★★★★
公開求人数:60,585(2026年8月31日現在)
求人数増減:+1,527(先週比↑up)
【公式サイト】https://tenshoku.mynavi.jp/
エン転職

口コミ:エン転職 評判を確認
おすすめ度:★★★★・
公開求人数:105,945(2026年8月31日現在)
求人数増減:-8,621(先週比↓down)
【公式サイト】https://employment.en-japan.com/
登録前によくある質問
登録前に残りやすい疑問へ答えます。気になる項目だけでも先に確認しておきましょう。
Q:リクルートエージェントはどういう人向けのサービスですか?
A:転職時期がある程度決まっていて、求人紹介と選考対策をまとめて受けたい方向けです。担当者による支援は原則3カ月が上限なので(第4条)、その期間に動ける方ほど設計とかみ合います。逆に、時期を決めずマイペースで探したい方や、連絡のやり取りを最小限にしたい方は、転職サイトやスカウトサービスのほうが合う場合があります。詳しい条件は「向いている人・急がなくてよい人」の表にまとめました。
Q:リクルートエージェントはなぜ無料なのですか?
A:費用を払うのが求人企業だからです。公開されている手数料表では、紹介が成功した場合の手数料を求職者の年間賃金の35%と定めていて、2025年度に実際に受け取った実績率は職種別で31.4~33.4%でした。求職者の負担は0円です。登録、求人紹介、書類添削、面接対策、条件交渉まで、あとから費用を求められることはありません。
Q:すぐに転職する気がなくても、登録だけで使えますか?
A:使えますし、登録後に必ず転職する必要もありません。ただ、希望に合う求人や非公開求人の提案を受けたい方は、キャリアアドバイザーとの面談まで進むと得られる情報が増えますし、時期が白紙の方なら、転職サイトで求人を見るところから始める方法もあります。急ぐ話ではありません。
Q:面談しないといけないのですか?
A:求人紹介や応募支援を希望するなら、面談まで進みましょう。聞かれるのは転職理由、経験、希望条件、転職時期です。まだ迷っている方は「情報収集の段階」と伝えて相談できます。決断の場ではありません。
Q:リクルートエージェントの成功率は高いですか?
A:公表されているのは成功率ではなく、就職者数と早期離職者数です。2025年度は87,754人が就職し、無期雇用の83,999人のうち5,018人が入社6カ月以内に離職したと報告されています。自分に当てはまるかは別問題。年齢、経験、職種、勤務地、希望年収で変わるので、紹介数、書類通過率、面接後のフィードバックを見て相性を確かめてください。
Q:書類選考に通らないときはどうすればいいですか?
A:応募先の難易度、職務経歴書、希望年収、応募職種の範囲を見直します。紹介求人でも、応募者が多い場合や求める要件が高い場合は落ちます。担当者に見送りの理由を聞いたうえで、求人の選び方と書類で見せる内容を調整してください。手順は悪い口コミの4番に書きました。
Q:3カ月を過ぎたら、もう使えないのですか?
A:3カ月の上限がつくのは、電話や面談による転職相談と、担当キャリアアドバイザーによる支援の2つです(第4条)。求人情報の提供や応募手続きの代行には、この上限が書かれていません。同じ条文の冒頭には、転職活動を続ける意向があり適合する求人が見込まれると会社が判断する限り継続して提供する、ともあります。判断するのは会社側なので確約はできませんが、続ける意思は面談で伝えておいてください。
Q:転職エージェントは使わない方がいいという声もありますが?
A:担当者を介さず自分のペースで進めたい方には、そのほうが合う場合があります。求人を自分で検索して直接応募すれば、連絡のやり取りも推薦の判断も挟まりません。一方で、書類添削、面接対策、日程調整、年収交渉は自分で抱えることになります。どちらが向くかは、転職時期が決まっているかと、選考準備にどれだけ時間を割けるかで決まります。判断材料は転職エージェントは使わない方がいいのかにまとめました。
Q:以前このサービスで転職した人も、また使えますか?
A:使えます。ただし規約の第7条に、職業安定法により過去2年以内に同社の転職支援サービスで就職した方へは会社側から転職勧奨を行わない、と書かれています。この期間中は会社から声はかかりません。自分の意向で申し込む形になります。
Q:すぐに退会できますか?
A:退会できます。選考中の求人がある方は、応募状況や辞退連絡の扱いを担当者へ確認してから手続きしてください。連絡だけ止めたいなら、退会せず、連絡頻度の変更や求人紹介の停止を相談する方法もあります。
Q:「リクルートエージェントで働く」の評判とは同じですか?
A:別の話です。ここで扱っているのは求職者として利用した場合の評判で、社員として働く場合の評判は、採用情報や社員口コミで確認してください。
まとめ:登録前に5つの希望を決めておく
リクルートエージェントの強みは、求人の多さだけではありません。書類添削、面接対策、条件交渉まで相談できます。公表データを見るかぎり、1年で8万人以上が入社し、そのうち6カ月以内に辞めた人は約6%。口コミの強い言葉ほど極端な姿は、数字の面からは出てきません。
一方で、担当者との相性、連絡頻度、希望外の求人紹介に不満を持つ方はいますし、支援期間が原則3カ月という設計とかみ合うかどうかが、いちばんの分かれ目になります。強い言葉の口コミだけで決めるのは早い。希望を伝えたあとに届く求人と担当者の対応を見てから判断してください。
登録前に、希望職種、希望年収、転職時期、連絡手段、譲れない条件の5つを書き出しましょう。まずはここからで十分です。紹介求人が届いたら、応募する理由と見送る理由をそのつど担当者へ返しておくと、次の紹介の精度が上がります。合わないと感じたら、担当変更やdodaなどとの併用も検討できます。
執筆者・監修者のmotoについて
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起業家・著述家(Wikipedia)。実名は戸塚俊介。広告・人材・IT業界など8社へ転職。副業でmoto株式会社を起業し、上場企業へM&A。現在はHIRED株式会社(有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-313037)代表取締役。著書:『転職と副業のかけ算』(扶桑社)、『WORK』(日経BP)

